九州旅行 2023

キャンピングカーでの九州旅  2023年4月 11日間の旅記録

4月15日 自宅~横須賀FT~東京九州フェリー

自宅を出発、横須賀フェリーターミナルに向かう。

今回の九州旅で予約した「東京九州フェリー」は横須賀FTと新門司FTを結ぶ比較的新しいフェリー会社だ。
横須賀出港は真夜中の23:45なので、午後ゆっくりと自宅を出発、高速は使わず一般道で横須賀に向かう。夕食は横須賀市街の回転寿司で済ませ、フェリーターミナルで乗船手続きを済ませて22:10の乗船時刻まで待機。
乗船後、「リン」をドッグケージに入れ、客室へ。往路はペットと同室が可能な部屋「ステートウィズペット」が満室だったため、私たちは最低限のプライバシーが保てる「ツーリストA」へ。港での待機車両も少なかったが、船内も乗客は少なくガラガラ状態。
出港時刻も晩いので、缶ビールを嗜んで就寝した。

走行距離:95km 宿泊:フェリー「すいせん」船内

4月16日 新門司フェリーターミナル~道の駅「豊前おこしかけ」

翌日も快晴、朝までそこそこの波はあったが、日中は波もなく快適な船旅だ。

午後には四国・足摺岬を廻って豊後水道に差し掛かる。四国~九州を結ぶフェリーも多い。

九州「新門司フェリーターミナル」には21:00に到着。

時刻も晩いので一番近い道の駅「豊後おこしかけ」に向かう。

24時間営業のスーパーがあったので簡単なつまみを買いビールで一杯やって就寝。

走行距離:55km 宿泊:道の駅「豊前おこしかけ」

4月17日 なかつ~別府~道の駅「原尻の滝」~道の駅「高千穂」

翌朝、道の駅「豊前おこしかけ」の産直を探索。

ここの名産いちご「あまおう」を特価販売している。右下の1箱、\1,000、不揃いだが味は良いとのこと。早速購入して試食、十分に甘かった。

当初の計画では「九重」や「湯布院」を経由して別府に向かう予定だったが、時間的に無理がありそうなので、豊前から一路南下し、別府に向かう。

大分県は温泉天国ともいわれるが、その中でも別府は源泉数が日本一を誇るという。

源泉の熱湯が湧き出している「地獄」。別府では7つの「地獄めぐり」があるが、全部廻ると2~3時間かかりそうなので、最大規模の地獄、「海地獄」を観光することとした。

海地獄の手前には睡蓮の池。

「海地獄」はその名の通り海の青だ。左の「立入禁止」の先の竿には卵を入れたザルでも吊るしてあるのだろうか?

赤い色は鉄分のせいだろうか?

今回は訪れなかったが「血の池地獄」は、もっと大きな赤色池なのだろう。

地獄名物「極楽饅頭」には、笑ってしまった。

昼ごはんに別府ご当地グルメ「とり天」を食べに行く。東洋軒がおススメとの情報で少し早めに行ったのだが、ほぼ満席、ちょっと待って席に着く。軽いサクサク感でおいしかった。

旅行前に見た九州ツアーの広告に「原尻の滝」訪問というのがあったので、調べると東洋のナイアガラ滝が見れるとあり、別府から内陸に向かって走った。滝の前は見事な満開のチューリップ畑だ。

上からの眺めはそれほどでもないが、下に降りて近づくとそれなりの迫力の滝、数年前に行った「ナイアガラの滝」を思い起こさせる。ちなみに右写真は2017年に訪問した本物のナイアガラの滝。

その後、今日の宿泊地、道の駅「高千穂」に向かった。

走行距離:263km 宿泊:道の駅「高千穂」

4月18日 高千穂~道の駅「つの」

今日は宿泊地までの走行距離は少なく計画しており天気も上々なので、「高千穂」をじっくり観光する予定だ。

道の駅でもらった周辺地図から「高千穂峡」に近い駐車場を目指して行ったのだが、広い駐車場には止めている車が1台もいない。朝早い時間のせいかと思いともかく地図に沿って歩き出したがどうも様子が変だ。道すがら地元の人に尋ねてみると、最近の大雨でこのコースの遊歩道は通行止めとのこと、別のルートを教えてもらって観光スポット近くの駐車場に到着。

状況によってはボートを借りることも考えていたが、今日は川が増水しているため貸しボートは中止とのこと。右はよく観光写真にある峡谷シーンだ。

峡谷に沿って遊歩道が整備されているが、1~2箇所で通行止め。ただ迂回路もあり、峡谷の素晴らしい節理を十分に楽しめる。

平安朝から高千穂郷八十八社の総社として由緒ある「高千穂神社」

古事記での「天岩戸」は日本に数か所あるとのことだが、「高千穂」もその一つ。近くに「天岩戸の湯」があり、せっかくなので利用させてもらった。

九州の温泉はどこもリーズナブルな料金だが、ここも70歳以上\400。いいお湯だった。

こののち、宿泊地、道の駅「つの」に向かう。

走行距離:87km 宿泊:道の駅「つの」

4月19日 つの~霧島~道の駅「たからべ」

道の駅「つの」は駐車場が広く、「りん」散歩の緑地があり、道を隔ててリーズナブルなスーパーもありで、車中泊地としては合格点だ。

その後、霧島に向かう。道の駅「霧島」で昼食、私は「黒豚ラーメン」をいただく。

計画では霧島からの晴れていれば「桜島」を望めるという眺めを期待して、宿泊地にしようとしていたのだが、曇天で眺めは悪く、「神話の里公園」には一般車は侵入できず駐車場も不便そうなので、別の宿泊地を探すことに。

左写真は上の公園に行く有料トレイン

霧島温泉唯一の立ち寄り湯「カジロが湯」、なんと\390。いいお湯でした。

霧島神宮は車窓からのみとした。

代替えの宿泊地に選んだ道の駅「たからべ」。特に特徴はないが、こじんまりとした静かな所だった。

代替宿泊地に選んだ道の駅「たからべ」、駐車台数は少なく地味な所だが静かで良かった。

走行距離:116km 宿泊:道の駅「たからべ」

4月20日 たからべ~仙巌園~RVパーク「御立岬」

一路、鹿児島に向かう。鹿児島市に近づくと「桜島」が大きく見えてくる。今日の最初の目的地は薩摩藩主別邸「仙巌園」。

島津光久が構えた別邸で広大な庭園はよく整備され、事業の遺産や御殿など史跡が多数残されている。

島津斉彬が造らせた、大砲製造に必要な鉄を溶かす反射炉。左上は1/10に再現された模型。右上・左下は炉の跡。

別邸正門も立派で、庭園も広く美しく、正面には桜島が望める。

御殿と斉彬がガス灯の実験に使ったという「鶴灯篭」。「仙巌園」にはお昼まで滞在し、観光を楽しんだ。

今日の宿泊は入浴、給水、ごみ処理なども兼ね、電源付きのRVパーク「御立岬」に急遽予約した。

RVパークの料金は\2,000だが、電源付きで温泉が利用者は\200と格安で、岬の丘の上で見晴らしもよく、場所は3台のみだがウィークデイにもかかわらず、満車だ。今まででの最高のRVパークだ。

走行距離:206km 宿泊:RVパーク「御立岬」

4月21日 御立岬~道の駅「上天草さんぱーる」~道の駅「うき」

翌朝、岬の展望台に上ると「天草」まで一望できる。「愛の鍵」は鎖にかけないと願いがかなわないらしい。

当初の予定では「仙巌園」を見た後「阿久根」から「長島」に橋で渡り、一泊の後「天長フェリー」で天草に渡って天草を周遊するつもりだったが、RVパークに宿泊して熊本寄りに来てしまったので、陸路で天草に向かうこととした。

天草では道の駅「上天草さんぱーる」に立ち寄る。ここで昼食としたが、1日20食限定という定食をいただく。刺身にアジフライのセットだが、刺身はプリプリ、アジフライはふかふかで美味だった。

天草を一周して熊本近くに戻ることも考えたが、距離もあり、立ち寄り処も勉強不足だったので、中間あたりで引き返した。

走行距離:197km 宿泊:道の駅「うき」

4月22日 うき~熊本城~道の駅「阿蘇」

今回の九州旅のポイントの1つが「熊本城」。土曜日、天気も良いという予報で混雑が予想されるので、早めに道の駅「うき」を出発、駐車場の営業開始時間8:00前に城に近い「二の丸駐車場」に到着した。

8:00には一番乗りで駐車場に入ったが、係の人に訊いてみると場内への入場は有料で9:00からとの事、時間前には城にほとんど近づけない。また土産屋さんも9:00~の営業らしく店は閉じている。

散策しながら9:00を待った。

熊本城動画はこちら→

入園料(入場料?)の\800は城に近づいて外から見るだけなら割高、天守閣まで上がれるとすれば相応の価格?
入場開始とともに武者姿のガイド(係員?)がエイエイオーと「鬨の声(ときのこえ)」をあげるのには、笑ってしまう。

地震によって崩落した「数寄屋丸二階御広間」下部の石垣
熊本城全ての修復には更に30年必要とのこと。

熊本城は加藤清正が築いた難攻不落の名城といわれるが、各所にその工夫がある。
左は6回折れ曲がる通路(連続枡形)、敵からの防御性の高さを示している。
右は「二様の石垣」。古い石垣(右)に新しい石垣(左)が築き足されている。

青空をバックに天守閣が美しい。 右は内部に展示された模型。

天守閣からの眺望。天守閣までエレベータを備えたバリアフリーとなっており、車いすの方でも各階の見学が可能だ。
城の石垣の石材は正面の山から10kmの距離を運んで築いたというから驚く。

熊本城を後にして阿蘇に向かう。
熊本市内には市電が走っている。

阿蘇までの道路は空いており、快適なドライブだったが、道の駅「阿蘇」は土曜日の午後という事もあり、車も人もいっぱいだ。
阿蘇のグルメは「赤牛」だが、ちょうど昼時で店はいっぱい。お昼は「赤牛」弁当となった。

宿泊は道の駅「阿蘇」の予定だが、夕刻まで時間もあるので阿蘇スカイラインをドライブし、大観峰(阿蘇外外輪山の最高峰)からの眺めを楽しんだ。

その後スーパーで夕食材料を調達、道の駅近くの温泉「夢の湯」で入浴。

走行距離:104km 宿泊:道の駅「阿蘇」

4月23日 阿蘇~道の駅「むなかた」

翌朝、道の駅駐車場を見てびっくり!ほぼ満車状態だ。キャンピングカーも多い。土日とは言え車中泊がこれほど多いとは。大型車専用エリアも大型1台以外は普通車で全部埋まっている。

道の駅「阿蘇」はJRの鉄道駅に併設されている。

少し待っていると2両編成のディーゼル車がプラットホームに入ってきた。日曜早朝のせいか乗客はほとんど見えない。

この路線は世界で唯一のカルデラ横断鉄道だそうだ。

朝食後、宗像に向けて、昨日訪れた「大観峰」を経て道の駅をたどりつつ出発する。

大観峰近くはバスも通っているが、平日6本、土日で4本の運行だ。

快適なドライブを楽しむ

九州には「名水」が多いが、その1つ「岩屋湧水」を訪ねた。

ここは廃線になったJR駅の近くだが、駅近くのトンネルから湧き出る水が美味しいので「名水」に認定されている。

有料だが、\100で約40㍑名水が汲める。

廃線になった線路跡はバス路線として道路への改修工事が行われている。
沿線には今の時期「ツツジ」満開で見ごろだ。

宗像に到着し、「宗像大社」を訪ねる。
日本各地に6200ある宗像神社、厳島神社、宗像三女神をまつる神社の総本山との事。

走行距離:179km 宿泊:道の駅「むなかた」

4月24日 むなかた~大宰府~門司港~新門司FT

今日の行程の最後は新門司フェリーターミナルでフェリーの出航時刻は23:45なので、時間の余裕がたっぷりあるので、当初は予定していなかった「大宰府」に寄ることにした。

私はだいぶ前に出張の折に訪ねたことがあるが、観光はしていない。

西鉄太宰府駅→

太宰府天満宮への参道は平日のせいか観光客はそれほど多くない。外人観光客の言葉を聞いていると、韓国や中国が多いようだ。これまでの旅でも出あう観光客に欧米人は少ない印象。

菅原道真公が丑年生まれとの事から境内には牛の銅像「御神牛」が奉納されている。頭をなでると知恵がつくという信仰から頭の部分はピカピカに。

現在「御本殿」は改修工事中

境内には樟(クス)の巨木が多い。左写真は「夫婦樟」。
右写真は麒麟の銅像。麒麟は中国の思想上の動物だが、「聖人が現れて王道が行われる時に出現する」と伝えられ、菅原公を讃えたものとのこと。

帰りに参道で名物「梅ヶ枝餅」を買う。

門司港へ向かう途中の道の駅で昼食。
門司港は初めてだが、レトロ洋館群が有名なので最後の観光として訪れた。
港の外れの駐車場に車を停め、雨模様の天気だったが洋館の港町を散策することにした。

「旧門司税関」明治45年の建物

「旧門司三井倶楽部」

今はレストランとしても営業しているらしい。

大正時代の姿に復元された「JR門司港駅」  駅をバックに記念撮影する新婚カップル

駅中はレトロながらJR駅として営業している。

夕刻に新門司フェリーターミナルに入る。
左は今晩乗船するフェリー「それいゆ」
帰路は犬も一緒に泊まれる客室に空きがあったので予約した。室内でゆっくりできそうだ。

この新門司フェリーターミナルからは他のフェリーも発着している。
下左は、徳島経由で東京ー九州を結ぶ「オーシャン東九フェリー」の「どうご」
右下は、神戸ー九州を結ぶ「阪九フェリー」の「せっつ」

私たちが到着した夕刻は数台だった乗客車が夜も更けるにつれて台数が増えたが、この感じでは大した混み具合ではなさそうだ。

22:30頃から乗船開始、23:45に出航。
今回の泊まるステート・ウィズペット、18㎡の部屋にシングルベッド2台、ペットゲージ、TV、洗面台・トイレ、シャワー、冷蔵庫、電気ケトル、ドライヤー等が装備され、ホテルのツインルームと同等だ。

TVは陸に近ければ地デジが入るが、通常はBSだ。航路画面も常時表示され、現在の船の位置がわかる。

走行距離:152km 宿泊:フェリー「それいゆ」船内

4月25日 横須賀フェリーターミナル~流山市自宅

フェリーは翌日午前中までは波がありそれなりに上下動の揺れがあったが、午後には海も収まってきた。ほぼ快適な船旅だ。
途中、同じ航路の九州行き「すいせん」とすれ違う。

20:45無事に横須賀フェリーターミナルに入港。
今回のフェリーで旅行支援の地域クーポンを頂いたが、往路のクーポンは船内で使えたので食事代の足しにしたのだが、復路のクーポンは船内で使えず、横須賀到着時刻も21時ころなので、フェリーターミナルの売店でお土産購入となった。
自宅に帰り着いたのは23:00過ぎとなった。お疲れさまでした。

走行距離:120km

シェアする
moritasanをフォローする
もりたさんちの趣味工房