アラスカ旅行記2013

2013年9月1日~9月7日の7日間、夫婦でアラスカに行った旅行記です。

アラスカ旅行2013 プロローグ

 そもそものスタートは1年前くらい前だったと思うが、BSの「世界夢列車に乗って」という番組で「アラスカ鉄道旅行」を見たのがきっかけだ。鉄道ファンである小生はアラスカ鉄道の黄色と青の重連機関車に牽引される季節限定のパノラマ展望車、その車内から見るアラスカ原野を見ながらの鉄道の旅を見た途端、いつか絶対に乗ろうと決心したのだ。それからはインターネットを主にアラスカ旅行について調べまくった。そこで分かったのは、日本からアラスカへの直行便はない(昔は北廻りで欧州に行くのにソ連上空が飛べずにアンカレッジ経由だったため、アンカレッジへの定期便があったと思う)こと、アラスカへ行くためにはシアトルなどアメリカ本土都市経由となり、13~16時間を要するという事だった。旅行ツアーを調べると、通常のツアーはシアトル経由が多く、そのために現地滞在日数が1日以上少なくなり効率が悪い。そこで見つけたのがチャーター直行便を利用したツアーだ。JALと大韓航空がチャーター直行便を飛ばしており、それを利用するツアーが夏場中心にあった。冬場でもオーロラ鑑賞や犬ぞりツアーを入れたツアーがあったが、私の目的はアラスカ鉄道が第1だし、冬場の零下30℃はちょっと勘弁なのだ。そうするとアラスカ鉄道乗車を入れたツアーは2~3社で、エアーはJALか大韓航空となる。当然のことだがチャーター便利用のツアーは割高になり、さらにJALの方が高い。でもここはJALでしょう。旅行時にも実感したのだが、新生JALは破綻時と比べると格段に良くなりました。そうなると希望に合ったツアーは1社のみとなり、半年以上も前の今年の1月に問合せてみた。そうしたところ、例のエアバスA300の不具合で機体の遣り繰りの問題があり、ツアーの催行は3月にならないと決まらないという返事。期待感ばかりが増す2ヶ月が過ぎ、催行決定の返事が来た。同じJALチャーター便を使うコースは3つ。その内から、

・「アリエスカ宿泊」:アリエスカ・リゾートは先に述べたBS番組で知ったのだが、アラスカでは有名なスキーリゾートで、ケーブルカーで上る山頂のレストランは(実際には行けなかったのだが・・・)眺めも味も最高とのこと。部屋も設備も素晴らしいとの事で、ぜひ1度泊まりたい。

・「氷河クルーズ」:最初はあまり興味はなかったが、氷河が海中に流れ込んでおり、その崩れ落ちる瞬間が見れれば大迫力とのこと。

・「アラスカ鉄道・展望車乗車」:これは私の第1目的で譲れない。ツアーによっては普通車乗車もあったが、ここは是非とも展望車でしょう。始点のアンカレッジから終点フェアバンクスまで乗車すると12時間かかるが、申し込んだコースでは途中のタルキートナからデナリ国立公園までの約4時間、1番見所も多いようなので、ベストだ。中で昼食も食べれるようだ。

・「デナリ国立公園・ワイルドライフツアー」:これもBS番組で紹介されていたが、四国よりも広い国立公園の中でムースやグリズリーベアなど野生動物が自然状態で暮らしている。それを専用バスで見に行くツアーだ。これは日本では見られない。

・「チナ・ホットスプリングス滞在」:ここはフェアバンクスから少し北の温泉リゾート。BS番組の紹介によると水着着用の露天風呂だ。夏場は乗馬などのアクティビティも出来るらしい。アラスカで夏場でもオーロラ観測が出来る数少ない場所らしい。オーロラ観測はあまり興味がなかったのだが、見れればチャンスで、悪くない。当初のツアー計画ではここに2連泊しながら思う存分オーロラを見るのが売りだったようだが、JALの機体確保の問題で催行決定が遅れ、2連泊確保が出来ず、1泊はフェアバンクスとなり、ツアー料金は当初より1万円以上安くなった。私には歓迎だ。

ということで、正に私の希望通りのコースに早速申し込んだ。

その前に、大事なことだが「カミさん」同行の説得があった。奥さんは以前から職場仲間とカナダ旅行に行こうと誘われており、今年の実行計画だった。「カナダは遠くて時間がかかるよ」「職場仲間じゃわがまま言えないよ」と説得し、わが計画に同行となった。JALで飛行時間が短いのが決定要因のようだった。
3月に申し込み、旅行パンフレットが出たばかりの4月に入ってから申込み状況を訊くと、200名募集がほぼ満席とのこと。アラスカがそれ程の人気観光地とも思えず、申込んだ皆さんの目的と動機が知りたくなった。8月の暑い夏を過ごしながら、期待感いっぱいの出発となった。

1日目 2013年9月1日 成田発 アンカレッジへ

成田空港
午後8時ゆっくりの出発なので、早めに着いた成田で旅の始まり乾杯。

チャーター便は214名定員の767-300だった。運の良いことに、ビジネスクラスとの仕切り後ろの席でゆったりだった。

夕食は撮り忘れたが、和食でそこそこ良かった。写真は軽めの朝食。食事はJALがいいなあ。 映画は「スター・トレック」を見たのだが、なぜか音声オリジナルの日本語字幕がなく、仕方なく日本語吹替えを観た。途中からぐっすり眠れました。

アンカレッジ空港 行きは6時間あまりでアンカレッジ到着。速い!さすがチャーター直行便。

フッド湖・スピナード湖 空港からバスに乗り、アンカレッジ近くの湖へ。湖周囲意にはずらりと小型水上艇が係留してあり、隣に各々の整備用の小屋がある。みな自家用機とのこと。道路網が充実していないとは言え、アラスカの人はリッチだ。湖は飛行場代わりだった。

バスから降りて眺めるうち、3機が次々と飛び立っていった。

地震展望台 私は知らなかったのだが、アラスカ、特にアンカレッジ付近は1964年の大地震と津波で大きな被害を出したとのこと。その災禍を忘れないためにモニュメントを残したり被害に会った家屋を保存している。ここはそのうちの一つで「地震展望台」と呼ばれており、アンカレッジの市街や晴れていればその向こうにアラスカ山脈が眺望できるとのこと。

これは私たちが乗っていたツアーバスのナンバープレートだが、アラスカの山々と人々が描かれている。よく見るとALASKAの文字の下に「Gold Rush」とある。日本のナンバープレートにもこんなデザインがあってもいいんじゃないか?

お昼に入ったレストラン。

料理はサンドイッチだが売りは地ビールらしい。もちろんいただきました。ちょっとコクがあり、私好みの味。店内には地ビール製造の設備があるので、たぶんここで作ったビールなのだろう。 昼食はサンドイッチだったが残念なことにパサついたパンで美味しくない。

アンカレッジ歴史芸術博物館

アラスカ先住民(私はエスキモーなのかと思ったが、アラスカの先住民には、エスキモーとアラスカインディアンがいて、混在しているらしい)の暮らしぶりやゴールドラッシュ時代の開拓者の様子が展示してある。

時間がなくてよく分からなかったが、絵画の展示もあった。 写真のパイプは石油パイプラインの断面。二層になって断熱材が入っている。

シップクリーク アラスカ鉄道アンカレッジ駅近くにはシップクリーク川というサーモンが遡上してくる川があり、釣りのポイントらしい。入漁料24$を払えば1年中シャケ釣りが楽しめるらしい。今は時期が過ぎて釣り人はいなかった。

1日目のホテル、アリエスカに到着。

ここは冬場は有名なスキーリゾートらしく、西武グループが買収したとかの話もあったが、ゴージャスなリゾートホテルだ。

フロントやショップも広々としているが、部屋もツインが40m2位もあり、初日からご機嫌だ。 ただ、天気が悪い。

部屋からはアリエスカ山へのロープウェイが目の前に見えるのだが、ご覧の通り上は雲に隠れて見えない。山頂には展望レストランがあり、晴れていれば20$のロープウェイを奮発して上ってみようとも思ったが、諦めだ。

夕食のメニューはハリバットだ。ハリバットは和名をオヒョウと言うらしい。カレイの仲間で、回転寿司のエンガワはこのオヒョウのエンガワらしい。カレイ→ひらめの連想からさぞ美味しかろうと期待感大だったのだが、がっかりだった。ムニエルなのだがぼそぼそであぶらっけがまったくない。たぶん料理法なのだろうと思うが、なんでこんなに不味く(失礼?)して食べるのだろうと疑問に感じてしまう。この料理への期待と期待はずれはこの後の旅行の最終日手前まで続くのだが、たぶんアラスカ旅行にグルメを期待してはいけないのだろうと思う。 またまたアンバーという地ビールをいただきながらの夕食だった。このビールはコクがあっていけます。

2日目 2013年9月2日 ウィッティア・氷河クルーズ

朝食

夕食はちょっといただけなかったが、アリエスカの朝食はOKでした。といっても普通のバイキング形式なのだが、好みの具材でオムレツを作ってくれます。ということでパンにジュース、ハム、ベーコン、オムレツ・・・。朝が普通でホッとするなんて・・・。

今日のメインはウィッティア港からの氷河クルーズ。

ウィッティア港までの途中に北米最長の鉄道・自動車両用トンネル「アンダーソン・メモリアル・トンネル」がある。鉄道優先なので道路開放時刻を逃すと1時間待ちとなるらしい。 左がトンネルの入り口だ。トンネル内部(右写真)の路面はちょうど踏切部の道路のようにレールとの段差をなくして自動車が走れるようにしてある。

ウィッティア・氷河クルーズ 氷河クルーズは雨の中の出港だ。だんだん氷河のある入り江に入っていくと、寒い。水温は2℃位とのこと。持参した服を着れるだけ着込んだ。

上左の写真はGPSのディスプレイだ。船は入江を入り、サプライズ氷河に近づいて行く。 氷河に近づくにつれ、崩れ落ちた氷河の氷がいっぱいだ。船は安全な限界いっぱいまで近づく。その時、氷河が突然崩れ落ちた。氷河の崩落は2回ほど見る事が出来た。写真には間に合わなかったが、迫力満点だった。

流れ行く氷を掬い上げ、その氷でオンザロックだ。氷は硬く、温度が低いため長く溶けない。2~3杯くらいいけそうだったが、我慢。 ランチはビーフだ。柔らかくてボリュームたっぷり。氷河オンザロックと合わせて、これは満足。

ポーテージ野生動物保護センター

ここでは傷ついたり弱ったりした野生動物を保護し、元気を取り戻したらまた原野に開放する。 カリブー(トナカイ)やブラックベアなどを見ることが出来た。

タルキートナ・アラスカンロッジ

バスで国道3号線を2.5時間余り、今日のホテル、タルキートナ・アラスカンロッジに到着。ここは、タルキートナの町外れの高台にあり、天気が良ければ部屋の窓からマッキンリーが眺望できるホテルだ。

本来は山の見えない部屋だったところを空きがあってマウンテンビューの部屋に無償でアップしていただけた。ラッキーと思っていたが、山には雲がかかっている。アンカレッジから天気はだんだん回復しているので、明日の眺望に期待だ。部屋はご覧のようにまずまずの広さで快適だ。 夕食はチキンだったが、やはり少し大味。

3日目 2013年9月3日 アラスカ鉄道・マッキンリー遊覧飛行

朝食はどのホテルもまずまず。夕食がバランスが取れていればいいのに・・・

朝食後、ゆっくりの出発時間だったのでホテルの周りを散策する。熊が出るという話もあったので、歌を歌うのは気恥ずかしいので、なるべく大声を出しながら歩く。天気はもう一つで相変わらずマッキンリーは見えない。ホテルは素晴らしく、満足だ。

アラスカ鉄道

ホテルを出発し、今回私のメインイベントの「アラスカ鉄道」に乗るため、タルキートナ駅に向かう。 待つこと5分余りで列車が駅に入ってきた。黄色と紺の機関車を先頭に列車が近づいてきた。思いのほか大きい。迫力満点で思わず身震いするほど感激。

列車は17両くらいの客車を連結しているが、前の半分くらいはアラスカ鉄道の車両、その後ろは幾つかの観光会社の2階建て展望車両を連結している。大方はアメリカ人と思われるがすごい乗客数だ。

私たちが乗った車両はご覧のように天井近くまでガラス張りの素晴らしい視界の車両。半分近くの乗客はアメリカ人だ。各車両にはガイド、バーテンダーなど数人のスタッフが乗車し、周辺ガイドや飲み物のサービスなどをしてくれる。
20分くらいかけての乗車が終了し、いよいよ出発だ。

大回りのカーブでは窓から先頭の機関車までが見え、素晴らしい眺めだ。
ショップもあり、車内で注文できるアラスカ鉄道の模型も展示してある。よほど買いたかったのだが、模型サイズがHOゲージで私の所有しているNゲージと違うため、泣く泣くあきらめた。

列車はタルキートナから川沿いを走り、紅葉(黄葉?)原野を抜けてゆく。 車両の1階は食堂になっており、乗客は半数交替で食事ができる。ランチはサンドイッチだった。またしてもパンがぼそぼそだったのは残念。

4時間余りの列車旅。ホワイトビールは淡白な味わいのビール。私は「アンバー」の方が好みかな。

アラスカ鉄道は単線なのだが、デナリまでの途中1箇所で列車交換をする。対面の列車の乗客と手を振り合っての挨拶だ。 また、沿線途中には自家用機のガレージと個人所有?の滑走路があったり、キャンピングカーでのキャンパーが見える。アメリカ人にとってアラスカは「ラスト・フロンティア」であり、自然を満喫するリゾート地なのだろう

やがて列車は90mはあるという深い渓谷の鉄橋を渡り、デナリ国立公園駅へ向かう。

デナリ駅(右下)では大半の乗客がおり、また多くの乗客が乗るので、30分くらいの停車時間だ。ここはデナリ国立公園の入り口で、多くの乗客がこの公園でのバスツアーやキャンプ、ハイキングに訪れる。私たちもここでアラスカ鉄道を下車した。

マッキンリー遊覧飛行 今回の旅行の目的の一つにマッキンリー山を間近で見たいというのがあった。マッキンリー山は6,168mと北米最高峰、冒険家・登山家の植村直己が登頂に成功しているが、その後の冬季単独登頂で行方不明になった山だ。この山をセスナで間近に見るオプショナルツアーを事前に申し込んでいたのだが、前日からのように天気がパッとしない。結構高額の料金だったので、雲があればその上に出て見せてくれるものと思っていたのだが、全くそんなことはなく、1時間あまりの間、マッキンリー山の周りを飛んで、雲が厚いので帰るという。マッキンリーを見る以外の目的はないのであって、「見えないのが予測できて飛ぶな!」。今回の旅行の最大の黒星であった。

グランデ・デナリ・ロッジ

デナリでのホテルは、デナリ国立公園駅から100m位上がった高台に立つロッジだ。ここも見晴らしは素晴らしく、晴れていればマッキンリーも望めるというホテルだ。部屋は山側で眺望はよくないが広い。

夜になってホテル入り、翌日は早朝から「ワイルドライフ・ツアー」に出発なので、勿体ないような良いホテルだ。 夕食のリブステーキは写真をとり忘れたが、ボリュームがあってまずまずだった。ただ味付けがもう一つで、醤油を持ってくればよかった。

4日目 2013年9月4日 デナリ国立公園・ワールドライフツアー

ワイルドライフ・ツアー

翌朝は5時30分集合、デナリ国立公園の自然と動物をバスで見て廻る「ワイルドライフ・ツアー」へ出発だ。朝食はパンとスナックの弁当。 デナリ国立公園は四国よりも面積が広い自然公園で、前日に飛行機から見ることが叶わなかった北米大陸最高峰のマッキンリー山(標高6,194m)がある。

専用バスで公園入口から入るとまもなく、ムース(ヘラジカ)が道路まで出てきている。 公園内には動物はたくさんいるのだが、広さも半端ではないので動物たちを近くで見ることが出来るかどうかは、運次第だ。バスの運転手兼ガイドの女性は「今日は皆さん最初から運がいい」と。まもなく、今度はオスのムース同士がメスをめぐって戦っているシーンに出くわす。距離は道路から50mくらいだろうか?これは本当に運がよくないと見れないとの事。私も持参のイオス+250mmズームで目一杯望遠を利かして撮影。迫力のショット?が撮れた。

しばらく走ると、国立公園レンジャーのチェックポイント。一般車両はここまでしか入れない。

レンジャーはバスに乗り込んできてにこやかに挨拶をしてくれた。 右の写真はツアーバスの運転手兼ガイドの女性。こちらでは女性が大活躍だ。

グリズリーベア
グリズリーベア
河を渡るムース
木立に紛れるムース
ライチョウ

公園内では遠目ながら、アラスカ大自然の中の動物を見ることが出来た。

グリズリーベア、ムース、ライチョウ(アラスカの州鳥) 、ドールシープなど。

ドールシープは狼の襲撃を避けて、険しい断崖の上に群れている。

ドールシープ
ドールシープ

私たちが訪れた9月上旬はアラスカの紅葉の季節。公園内は常緑樹の緑と低木や草原の黄色と赤が鮮やかで紅葉のベストシーズンだ。半月もすると様子が全く変わってしまうそうだ。

私たちのワイルドライフツアーはデナリ公園のバス道路終端まで2/3あたり61マイル(98km)のストーニー・ヒルで折り返した。帰り道は空はだんだん晴れ間が増え、山々が見渡せるようにはなってきたが、残念ながらマッキンリーは見えない。

デナリのワイルドライフツアーの後、フェアバンクスに向かう途中で昼食。 「BLACK DIAMOND」というレストランと土産やさんとロッジが兼業しているような店でパスタの昼食。この他にサラダはあったが、パスタは具材が全く入っていないトマトソース・パスタ。味はそこそこ良かったがシンプルさにびっくりだ。

左はトイレ休憩時に立寄ったネイティブの経営する土産屋さん。帽子(キャップ)を買ってみた。 右はフェアバンクスまでの道中に広がるアラスカ平原。

フェアバンクスの今晩滞在するホテル、ソフィーステーション・ホテルに到着。フェアバンクスの町外れに近く、今回のツアーではあまり期待していなかったホテルだが、案内された部屋はご覧のとおりキッチンやリビングもついた滞在型の部屋で広々だ。これだったら2~3泊してもいい。

夕食はアラスカ・サーモンだが、ご覧のとおりのちょっと焼きすぎたシャケでパサパサ、がっかりだ。やっぱり食事は日本に限ります。

夕食後、今晩の予定の「オーロラ鑑賞ツアー」まで少し時間があったので、近くの大型スーパー「フレッドメイヤー」に散策に向かう。さすがアメリカの大型スーパーだけあり、広くて品揃えは豊富。ここだけで食品、酒類、衣類、雑貨など日用品は殆どそろう。お土産屋もあったので、大部分をここで調達。 ホテルまで5分くらいなので、ソフィーステーション・ホテルで自炊するにはちょうど良い。

その晩はフェアバンクスからバスで1時間弱の町明かりの無いロッジで午前2時までがんばって「オーロラ鑑賞」にトライした。一部の人だけが見えたと言うほどのかすかなオーロラが出現したらしいが、私には見えなかった。

5日目 2013年9月5日 フェアバンクス・チェナホットスプリングス

翌朝はゆっくりスタートで、まずアラスカ石油パイプラインを見学。 北極海沿岸からアラスカを縦断して南岸のバルディーズまで結ぶ、延長1300kmの石油パイプラインだ。野生動物が下を潜れるように浮かして設置され、また夏・冬の温度差による伸縮を吸収できるよう、直線でなくジグザグになっている。

内面の清掃用のピグ

その後、アラスカ大学を見学。中に博物館がある。

エスキモーなどのネイティブの生活用具やアラスカでの日本人の足跡の展示もある。

星野道夫はアラスカに馴染み深い写真家であり、探検家だ。アラスカ大学にも一時在籍したらしい。右下など、星野道夫の素晴らしい写真が展示してある。野生動物に間近に迫った写真が多い。自然の野生動物を撮るために泊まっていたテントを熊に襲われて最後を遂げたとのことだ。

フェアバンクス市内に戻り、ダウンタウンを見学。フェアバンクスはアラスカ第2の都市だが、人口は約3万人とのことで中心部はごく限られたエリアだ。ダウンタウン中心のゴールデンハートプラザ。 冬場にはここからユーコン・クエスト・トレイルという1600kmを10日間かけて走る過酷な犬ぞりレースが行われるらしい。

昼食は中華料理。バイキング形式で品数は30以上あったかな?各自、好きなの料理を思い切りパクついた。料理がいまいちだったこのツアーでの満足した食事の1つ。

その後、このツアー最後の宿泊地、チェナ・ホットスプリングスへ向かう。 ここは温泉地だ。街中と違って夜は周りに明かりがないので、オーロラ鑑賞の好適地でもある。

ここでの宿泊はロッジ形式のシンプルな部屋。シャワーのみだが、屋外には混浴露天風呂(もちろん水着着用)があるので、さっそくそちらへ向かう。

露天風呂は地元アラスカの人たちばかりだったが、皆気持ちよさそうに楽しんでいた。 近くの池も温泉でアヒルが入浴。ただ凶暴なアヒルで餌をねだって噛み付いてくる。

夕食はタラバガニ。これはボリュームもあり、このツアーの食事のベストワン。 夜は8時、9時まで明るいので、夕食後、アイスミュージアムを見学。

入口で防寒着をかり、―7℃に保たれているアイスミュージアムに入る。中には寝室もあり泊まりたければ可能だが、3時間以上耐えられた人はいないとのこと。 右の写真のバーでは氷でできたグラスでのマティーニを注文することができる。

6日目 2013年9月6日 チェナ温泉からフェアバンクス空港へ

朝食はオレンジジュース、スクランブルエッグ、ソーセージ、パンのオーソドックスなアメリカン・ブレックファスト

出発まで軽く散歩。池は温泉のお湯で湯気が・・・。アヒルも気持ちよさそうに入浴中。

今日はツアーの最終日。チェナ温泉をバスで出発し、一路フェアバンクス空港へ向かう。 なんと、最終日が今迄で一番の天気だ。アラスカの澄み切った空気と日差しで川面も緑も素晴らしい映りだ。

メイン道路からの入口にはその奥の住居のポストが並んでいる。 フェアバンクスへの道路はどこまでも直線で北海道の道路を思い浮かべる。

フェアバンクス空港は小ぶりな空港だが、これでも国際空港だ。

空港内には日本のような多彩な土産物店はなく、買物は市内で済ませておいて良かった。 アラスカを上空から見ると川と湖沼が非常に多いのがわかる。

夕食の機内食。久しぶりの和食にほっとする。

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