☆少年期の思い出
写真左は私(左奥)が小学校低学年の頃、12歳年上の長兄に当時のOゲージ鉄道模型(軌間32mm、縮尺1/43の鉄道模型)で遊んでもらっているところだ。その後、鉄道模型はHOゲージ(軌間16.5mm、縮尺1/80)の時代になったが、いずれにしても車両などが高価で、なかなか子供の小遣いでは買えず、しばらくして鉄道模型は諦め興味も徐々に失い、せいぜい秋葉原の「交通博物館」で巨大ジオラマを見て感心するくらいであった。社会人になってからも、たまに何かで鉄道模型を見ると心が疼くが、他にも色々やりたいことがあったのでスタートするほどまでは無かったのだった。
☆鉄道模型との再会
ある日書店で「鉄道模型・少年時代」(講談社)が目にとまった。これは、週刊で毎号に鉄道模型やジオラマパーツの付録が付き、なんと75巻、19ヶ月をかけて60cm×45cmのジオラマを完成させるという雑誌である。これは私の眠っていた鉄道模型好きの虫を呼び起こしてしまった
☆鉄道模型と秋葉原
さて前述の雑誌「鉄道模型・少年時代」との出会いで、子供の頃は買えなかった車両や部品が、現在普及しているNゲージ(軌間9mm、縮尺1/150)で私の小遣いでも「大人買い」ができる価格帯になってきた。とは言っても、特にヨーロッパでは「キングオブホビー」などと表現されることもある、お金をかければ際限の無い趣味の事、スタートするにはそれなりの決心が必要であった。インターネットで鉄道模型店を検索してみると東京では秋葉原に集中していることがわかる。秋葉原といえば学生時代からの馴染みの街である。ラジオバーツショップ、パソコンパーツショップと常に通っている街であるのに、なぜか鉄道模型店は気が付かなかった。早速、秋葉原鉄道模型ショップをまわって見ると店の規模は小さいながら結構な数のショップがあり、品揃えや費用の程度もわかってきた。なんといっても秋葉原であるから、値段も定価の70%と私の小遣いでも何とかなりそうである。
☆孫をだしに
鉄道模型趣味と本人は思っていても、かみさんから見ればただの高いおもちゃである。「キングオブホビー」と言ってみても責めるような視線はあまり変わらない。私にはようやく3歳になる孫(男子)がいる。この子に鉄道模型を見せると、目がらんらんと輝き大喜びである。「これだ」と思った。その後のかみさんの鉄道模型に対する目が変わったのである。